「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」

 

今日のテーマは 『「コンフォートゾーン」と「ラーニングゾーン」』 です。

「コンフォートゾーン」とは

「コンフォートゾーン」とは人がもっとも居心地が良いと感じる快適領域のことです。心理学では「不安もストレスもない安心して過ごせる環境のこと」と説明されます。

「コンフォートゾーン」は、言葉通り ❝快適❝ ではあるものの、❝自分を成長させる❞ という観点においては、学びが少ないゾーンと言えます。冒頭の図でいうと、真ん中の部分です。

この「コンフォートゾーン」に居座ると、なかなか成長できません。成長するためには、コンフォートゾーンの外に出る必要があります。

例えば、テニスのスクール生で言うと、「もう中級者くらいの腕があるのに、環境が快適だから初級クラスや初心クラスに居座る」という人が居ます。もちろん「趣味でやってる」とか、「週1の軽い運動のためにやってる」とか、そのような理由だったら良いのですが、更に上達したい場合は、その場所から外に出る必要があるでしょう。

また、テニスの技術で言うと、初級者くらいのレベルだと、ちょっと低めの打点が打ち易かったり、ボールがワンバウンドしてから落ちてくるタイミングで打つのが打ち易かったりするのですが、いつまでもその ❝打ち易い(快適な)打点❞ ばかりで打っていると、成長できません。成長するためには、高い打点で打ったり、ボールがワンバウンドして落ちてくる前に打ったり(ライジング)、いろんな打ち方に挑戦していく必要があります。

「ラーニングゾーン」とは

ということで、「コンフォートゾーン」から外に出ることをお勧めしているわけですが、その外に出たところが「ラーニングゾーン」です。

「ラーニングゾーン」とは、「不安やストレスがあり、居心地が良いとは言えないものの、学びが多い領域」のことです。

テニスの練習で言うと、新しい技術や難しい技術など、今の自分のレベルから1段上の目標にチャレンジしている状態です。

「ラーニングゾーン」にいる間は、現在の能力以上の負荷がかかっているということなので、快適ではありませんが、得ることができる学びの質が高い状態と言えます。

「コンフォートゾーン」にとどまらず、自分の身を「ラーニングゾーン」に置くことにより、自分自身の成長を推し進めることができるのです。

「パニック」に注意

ただし、注意点もあります。

それが、冒頭の図の1番外側の「パニックゾーン」です。

「パニックゾーン」とは、「自分ではコントロールできない、自分の能力の限界を超えた領域」のことです。

今の自分のレベルから1段上の目標にチャレンジしている状態が 「ラーニングゾーン」ということだったのですが、これが、3段上とか5段上とかにチャレンジしてしまうと、「パニックゾーン」に突入してしまう確率が高くなります。

自分の能力を超えた領域に入ってしまうと、ストレスが強すぎてメンタル的に支障が生じ、良いパフォーマンスを出すことが困難になります。当然、成果は出にくく、自己評価も下がってしまいます。悪循環です。

「一気にやってしまおう!」とか「すぐに成果が欲しい!」という思考で取り組んでしまうのも、そのような悪循環に陥る可能性を高めますので、気を付けて下さい。

何事もバランスが大切です。チャレンジすることは素晴らしいですが、自分のレベルからかけ離れた領域に入ってしまうと、逆効果になる可能性が高いですので、きっちりと今の自分のレベルを把握して、1段上、1歩先の「ラーニングゾーン」に入っていって下さい。

 

名言集

 

「心地よさは敵だ」

サラ・ロットマン (アメリカの経営者)

 

「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は誰にも打てない。出ない杭、出ようとしない杭は居心地はよいが、そのうちに腐る。」

堀場雅夫(堀場製作所創業者)

 

「居心地の悪いところで進化する」

教育者X