セルフイメージ

 

今日のテーマは「セルフイメージ」です。

 

スポーツの現場では、「あいつはメンタルが強い」とか「あいつはメンタルが弱い。」ということが結構言われます。

まわりが言うだけならまだしも、自分で「私はメンタル弱い。」と思っている人もたくさんいます。

 

でも実際のところ、人間に「強い」「弱い」の区別はないと思います。

もし、「自称・弱い人」がいるとしても、それは恐らく「私はメンタルが弱い人間だ。」と決めつけているだけだと思います。

セルフイメージが低いのです。

そしてセルフイメージが低いことで、スポーツの現場でも、普段の生活の場でも、ものすごく損をしている可能性が高いです。

 

陥りがちな状況を4つ挙げてみます。

⑴「自分にはできない」という思考回路ができてしまう

人は判断するとき、過去の情報を元にします。

例えば、「小さいころに人前で緊張しすぎて頭が真っ白になってしまった…」というような体験をすると、次に同じような状況になった時、脳がその情報を元に判断してしまい、ネガティブに思考してしまう。

そうなると当然硬くなってしまって、またうまくいかない…。

これを何回か繰り返すと、「私はプレッシャーに弱い人間だ。」という思い込みが生まれます。

そしてそれを更に繰り返すと、ますますそのセルフイメージが強化されてしまうのです。

⑵周りから吹き込まれる

実際に自分が失敗していなくても、周りから言われて思い込んでしまう…というケースも多いです。

特に多いのは「親」とか「先生」とか「コーチ」とか、子供にとって影響力が強い周りの人です。

「そんなことをしたらダメだ。うまくいかない。」

「そんなのは無理だ。やめておけ。」

「何でそんなこともできないんだ。」

「何回言ったらわかるんだ。」

・・・・etc。

このようなネガティブな言葉を言われ続けて、それに影響され、知らず知らずネガティブ発想してしまうようになり、何かしようとするときに、「無理ではないか…」「ダメだったらどうしよう…」という思いが出てきて、後ずさってしまい、行動できなくなる…。

これもセルフイメージを下げてしまう要因です。

⑶うまくいかないことに慣れてしまう

人間には不幸や不運に慣れてしまう習性があるようです。

上手くいかないことが続くと、その状態を無意識に自分の居場所と思い込んでしまうのです。

そうなると、物事がうまく進みだすと居心地が悪く感じてしまいます。

そして、「こんな順調なのはおかしい…。」とか「そろそろひどい目に合う気がする…。」とか無意識のうちに悪いことを考え始め、自分にブレーキをかけてしまうのです。

当然セルフイメージは下がることになるでしょう。

⑷自信がもてなくなる

意識では「目標を作って達成したい!」「日々充実させたい!」と考えていても、無意識下では「そんなの無理…」「できるわけない…」「やっても無駄だ…」と思っている…。

これでは、自分の中に「意識」と「無意識」の大きなズレが生じ、本当はどうしたいのか、訳が分からなくなってきてしまいます。

そうするとだんだんと自分に自信が持てなくなり、自分で自分に蓋をするようになります。

「こんな自分を知られたくない。」「弱い自分を隠そう。」という気持ちが働くからです。

これもセルフイメージを下げる要因でしょう。

 

この⑴~⑷のように、セルフイメージが低く、自分のことを「弱い」と決めつけたり、ネガティブな思考、発想をすることで、悪循環が起こってしまいます。

確かに、「弱くない人間」というのは、恐らくいないでしょう。誰にでも弱みがあると思います。

逆説的ではありますが、「強い人」というのは、「自分の弱さを自覚し、それを認め、受け入れている人」なのではないでしょうか。

セルフイメージの向上は、弱さを隠したり否定したりするのではなく、それを受け入れるところから始まるのです。

 

最後に、世界屈指の強靭なメンタルを持っていると称賛されるクレーキングのラファエル・ナダルが、25歳の時に出した自伝のなかで、自身の性格について述べている内容を紹介したいと思います。

ナダルは自分のことを、

❝心配性で臆病(雷と犬が怖い)❞

❝自動車の運転が下手(超安全運転する)❞

❝テニスのこと以外では優柔不断(親とか周りの人が決めてくれるとホッとする)❞

などと述べています。

あの猛獣のようなナダルでもこんな弱みがあるのですね( ゚Д゚)。

 

 

 

 

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