才能やセンスは時間で作られる

 

今日のテーマは 『 才能やセンスは時間で作られる 』 です。

 

『1万時間の法則』 と 『10年ルール』

「いかなる分野においても、その道のエキスパートになるためには、約1万時間の累積練習時間が必要である。」

これは、 『1万時間の法則』という、一流になるためのひとつの指標として知られている言葉です。

これは、マルコム・グラッドウェルという人が、世界の成功者を分析した「天才!成功した人々の法則」という自身の著書の中で提唱したものです。

また、同じような内容で、フロリダ州立大学のエリクソン教授が、テニスやチェス、音楽などの幅広い分野で研究し、「一流になるためには10年という時間が必要である。」と明らかにした、 『10年ルール』もよく知られています。

実際、テニス界では、ジュニア時代の最後の方(17歳、18歳)でトップにいる選手は、だいたい7歳や8歳くらいから、真剣に取り組み始めたという選手が多いと思います。

ちなみに、毎日3時間取り組むと、だいたい10年で1万時間を達成できます。(3時間 × 1年365日 × 10年 = 10950時間)

 

1つのことにフォーカスすればエキスパートレベルになれる

ただこれは、「絶対こうです!」というわけでなく、あくまでも目安ですし、個人差は当然あります。

実際、エリクソン教授の研究では、「数字の記憶に関する能力テストでは、数百時間の練習で世界一になった」という例や、「ある国際的コンクールで世界一になった人は、2万時間以上の練習を積んだ」という例もあったそうです。

それに、何をもって ❝一流❞ ❝エキスパート❞ と呼ぶのかの設定も人それぞれです。

世界のトップなのか、日本のトップなのか、県のトップなのか、学校のトップなのか…自分のいるステージによってとか、自分がどこまで想定しているのか、どこまで見えているのかによって変わるでしょう。

ただ、いずれにしても、1つの事実として、❝熟練者❞ になるためには、「長い時間の練習が必要である」ということは間違いありません。

多くの時間とエネルギーを、1つのことに専門的に注ぐことで、その道のエキスパートレベルになることが可能なのです。

そしてのそのエキスパートレベルの人を見ると、「才能やセンスがある人だなぁ…」と感じると思います。

しかし、実は「初期段階では才能を感じるような人ではなかった」というケースも結構多いのです。

あるナショナルコーチの方に実際私が聞いた話ですが、その方がロジャー・フェデラーの幼少期の映像を見て、「え?この子があのフェデラー⁇」と思って希望が湧いた…というようなことをおっしゃっていました。

つまり、何が言いたいのかというと、才能やセンスは、多くの時間を専門的に注ぐことで磨くことができるということです。

 

才能やセンスは時間で作られる

世間では、「才能・センス」というのは持って生まれたものであり、自然に苦労せずにできる、という意味で捉えている人が多いです。

でもそれは、100%とは言い切れませんが、ほぼ間違った情報だと思います。

実際、初心者としてテニスを習いに来る子供達の中には、教えたらすぐにできる子もいれば、できるまでに時間がかかる子もいますし、動きがいい子もいれば、動かない子もいます。(大人の人もそうですが…^-^;)

でもこれは才能の差が大きいのではなく、更に前(赤ちゃん時代や幼児時代)に、活発に動き回る子だったのかどうか、というところで運動神経に差ができているとも考えられます。

活発に動き回る子というのは、飛んだり跳ねたり走ったり色んなバリエーションのある動きをしますので、自然と運動神経が磨かれていた可能性が高いのです。

ですので、始めてすぐの段階で、「できない(-_-;)」「センスがない(*_*;」などと思わなくていいです。(そう思うのは短期目線(-_-;))

センスの差ではなく、取り組んだ時間の差なのです。時間をかければ、そのうち出来るようになります。

むしろ、すぐにできる子よりも、なかなかできない子の方が、時間をかけて練習する傾向があるので、何年か経つと、テニスセンス的にも、運動能力的にも、追い抜いている、なんてことが起こります。

どれだけ才能があっても、時間をかけて練習しない子は伸びなくなってきます。そしてそのうち「才能はないかもしれないけど努力する子」に追い越されてしまったりするのです。

恐らくそのような逆転現象は、テニスに限らず、他のスポーツでもよくある話でしょう。

ちなみに、私の経験内で言うと、県のトップクラスになった子のほとんどが、世間で言う「センスのある子」ではなく、「テニスに時間をかける子(家庭)」でした。

私の中では「才能やセンスは時間で作られる」というマインドセットが定着しています。

 

名言集

それでは最後に名言集です。

 

「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差は、もっと大きい。」

作者不詳

 

「才能がなく、祖父母からも「お前なんかがプロになれるか!」と言われて、コンプレックスだらけだった。」

本田圭佑 (プロサッカー選手)

 

「限界をつくらない『心の才能』こそ一流選手の条件」

井村雅代 (日本のアーティスティックスイミング界の基礎を築いた代表的指導者・「日本シンクロ界の母」と言われる)

 

「力や知性ではなく、地道な努力こそが能力を解き放つ鍵である。」

ウィンストン・チャーチル (イギリスの政治家、作家)

 

「天分は、持って生まれるもの。才能は、引き出すもの。」

ココ・シャネル (フランスのファッションデザイナー)

 

「大いなる苦悩なくしては、如何なる完成も才能もあり得ない。」

レオナルド・ダ・ヴィンチ (イタリアのルネサンス期を代表する芸術家)

 

「もちろん、生まれつきの能力の問題もまったく無視はできない。それでもやはり、これはおまけみたいなものだ。絶え間なく、粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要といえる。」

トーマス・エジソン (アメリカの発明家、起業家)

 

「必要なのは才能じゃない。練習、練習、練習、それだけだ。」

マイルス・デイヴィス (アメリカのジャズトランペット奏者)

 

「私がどれだけの労力を注ぎ込んだかを知れば、天才なんて呼べないはずだ。」

ミケランジェロ (イタリアのルネサンス期の芸術家)

 

「あなたが生まれながらに持つ才能・能力は練習の積み重ねでしか開花しない。」

ウサイン・ボルト (ジャマイカの元陸上競技短距離選手、100mと200mの世界記録保持者、オリンピックの100mと200m・3大会連続金メダリスト)