ルーティーン

 

今日のテーマは 『 ルーティーン 』 です。

 

ルーティーンとは?

「ルーティーン」とは、「決められた一連の動き、決められた一定の手順で行われる動作」のことで、特にプロスポーツ選手はこの「ルーティーン」を取り入れている選手が多いです。

何のためにやるのかというと、(選手によっていろいろあるとは思いますが)、基本的には「メンタル面を安定させるため(緊張する場面においても安定感のある精神状態を作るため)」とか「気持ちを切り替えるため」とか、そういう役割が大きいと思います。

メンタルが安定すれば、パフォーマンスの安定が期待できます。つまり、自分の力を発揮しやすくなります。そのために選手たちは自分の「ルーティーン」をこなしています。

なぜ、「ルーティーン」がメンタルの安定をもたらすのか?ということですが、まずは、このブログでお勧めしている「ボールだけに集中する」ということと同じ意味で、「目の前のルーティーンに集中することで、雑念(いらない意識)を排除する」という効果を期待できます。やるべきことに意識を集中させることで、メンタルの安定を得ようとするアプローチです。

また、いつも通りの決められた「ルーティーン」をこなすことによって、「いつも通りの自分をキープする」という効果を期待できます。(ただし、普段の練習の時から「ルーティーンを行う=普段の自分」という意識付けをし、それを習慣化する必要があります。)もちろん、「いつも通りの自分」とは、「自分の実力を発揮できる状態の自分」のことです。

更には、感情が揺れ動いてしまった時に、気持ちを切り替えができるような「ルーティーン」を考えることも可能でしょう。

 

ルーティーンの例

実際に、いろんなスポーツでプロ選手がルーティーンワークをしているので、それを見たことがあるという人も多いと思います。

例えば、昨年現役を引退したイチロー選手は、ネクストバッターズサークルにいる時、バッターボックスに入る前、入った時、構える時、いつも同じ動作をします。静止して構えるまでに、実に15種類以上のルーティーンがありました。

2010年バンクーバーオリンピック銀メダリスト・スケートの浅田真央さんは、必ず左足からリンクに入っていました。練習最初のウォーミングアップでも、パターンが決められていました。

オリンピックで個人総合2連覇を含む7つのメダル(金メダル3、銀メダル4)を獲得した内村航平選手は、跳馬の前に両手を前に差し出すポーズ(右手上・左手下)をします。美しい着地をイメージするルーティーンだそうです。

大相撲の横綱・白鳳関は仕切りに入る前、左足を見てから右足を見る、という同じ動作をしています。

ゴルフ界のレジェンド・タイガーウッズ選手は、打球動作の前に、飛ばす方向を2回見ます。

サッカー・レアルマドリードのクリスティアーノ・ロナウド選手は、フリーキックを蹴る前に、5歩下がって仁王立ちするように構えることが、集中力を高めるためのルーティンワークだそうです。

テニス界ではナダル選手が有名です。

コイントスの時、試合開始直前、ベンチにいる時、サーブを打つ前、リターンの構えに入る時、ゲームが終わってベンチに向かう時など、一体いくつルーティーンがあるのですか!?というくらい同じ動作をします。

少し紹介すると、ベンチでの休憩からポイントを開始するまでに行っているルーティーンは、①飲料ボトルはブランド名をコート側に向けて地面に立てる。②ラインは踏まない。必ず右足からまたぐ。③靴下の位置を直す。④パンツの位置を直す。です。

 

メンタルスイッチ

最後に 「メンタルスイッチ」 という方法を紹介します。

これは、何か特定の目からの情報や、体の動きを、良いメンタル状態を作るためのスイッチにする、という方法です。

特定のアクションに対し、自分が望むメンタル状態が想起されるように、練習しておくということです。

例えば、「気持ちを高めたい時 → 握りこぶしを作る」とか、「落ち着きたい時 → 後ろを向いて目を閉じる」とか、「集中したい時 → ボールだけに意識を向ける」とか……これらは例ですが、自分に合う方法をいくらでも考えることができます。

ある野球選手は、マイナス思考に対処するために「スイッチ」を決め、その「スイッチ」を押すことでネガティブなイメージを全て取り去るようにしようと考えました。

その「スイッチ」とは、「グローブを思いっきりパンパンとすること」と「帽子を外してかぶり直すこと」で、そう心に決めて思い込む練習をひたすら繰り返し、 ❝効果のあるスイッチ❞ にまで昇華させたそうです。

また、あるプロテニスプレーヤーは、「指で指に触れる」という行動をメンタルスイッチに設定する練習を重ねました。

「人差し指を触った時 → 冷静」「中指を触った時 → 闘争心」「薬指を触った時 → 集中力」という具合に、指ごとに設定し、行動と感情が結びつくように練習をひたすら繰り返し、メンタルスイッチを作り上げました。

そしてその成果は戦績として現れ、メンタルの強い選手という評価を得るまでになったそうです。

 

ということで今回は色々と「ルーティーン」を紹介しました。興味のある方は、自分に合った、自分専用の ❝ルーティーン❞ を作ってみてください。

 

名言集

 

「何事も習慣が大切。エネルギーを出す習慣をつけているとエネルギーは出続ける。」

ダイアナ・ヴリーランド (アメリカのファッションジャーナリスト)

 

「たったひとつのことでも毎日何かを続けるには、それなりに気持ちを強く持つ必要があります。時間通り、予定通りのルーティンをつくることで、自分の中にリズムが生まれてきます。」

伊達公子(元プロテニス選手・WTAランキング最高シングルス4位)

 

「特別なことをするために特別なことをするのではない。特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。」

イチロー (MLBシーズン最多安打記録保持者(262安打)、プロ野球における通算安打世界記録保持者(NPB/MLB通算4257安打でギネス世界記録に認定)