今日のテーマは 『 マインドセット 』 です。
「マインドセット」とは?
私が「マインドセット」という言葉を初めて目にしたのは7、8年前のことでした。
目にした瞬間は、「マインド?スピリチュアル?なんか怪しい?」という印象でしたが、意味を学んでいくと、「日本語の色んな意味を1語で表現していて、なんか良い言葉だなぁ…」と思って、すぐに覚えたと思います。
最近では、書籍とか教育の場でも、結構聞く言葉になったのですが、その意味は色々言われています。
「経験、教育、先入観などから形成される思考様式」
「その人の思い込み、信念、価値観、判断基準」
「その人が持っている様々な思考の束(セット)」
「物事に対する捉え方」「心の在り方」「自分との約束事」
「無意識の思考の癖、習慣」
といった感じです。
要するに「マインドセット」とは、
「自分自身の経験や、周りの人や環境からの影響によって形成され、長い年月を経て無意識領域に確立された、強力な思考パターン」
を表す言葉です。
人は「マインドセット」に基づいて行動している
そして、私達は日常生活のほぼすべての場面で、その自分自身のマインドセットに基づいた思考パターンにより行動しています。
例えば、「失敗することは悪いことだ」とか「失敗は恥ずかしい」というマインドセットを持っているとします。(短期的なミスを咎められたり怒られたりという経験を、小さい頃から繰り返されて構築されたマインドセット)
そういう人は失敗を避けようとして縮こまります。縮こまると行動力が低下し、チャレンジしなくなります。チャレンジしなければ成長することはできません。
そもそも縮こまった状態で行動すると、今まで普通にできていたことですら、失敗する確率が上がってしまします。悪循環です。
逆に、「失敗は成功の種である」「失敗するから成功できる」というマインドセットの持ち主であれば、何かミスをしたとしても、「このミスからフィードバックを得て学んで成長できる!次に進もう!」と考えることができ、次々とチャレンジしていくことができます。
「ミス→ミス→ミス→ミス→成功!」という感じで、「短期的な失敗は中期的な成功に含まれている」という「マインドセット」を実践できます。好循環が起こります。
マインドセットが最優先
ということで、「マインドセット」というものは、とてつもなく重要なものであり、最優先で学ぶ必要があるものです。
なぜかというと、いくら行動して努力しても、「マインドセット」が誤っていると、上記の例のように、頑張りが水の泡になってしまう可能性が高いからです。
身体がどんなにエンジンをふかしても、頭でブレーキをかけてしまえば、なかなか前進できないのです。
ですので、そのようなことにならないために、「マインドセット次第で結果が大きく変わる」という『マインドセット』を持って、質の高い『マインドセット』を学んでいって下さい。
名言集
それでは今日も最後に名言集です。
「『 人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力 』
この中で最も大切な要素は「考え方」である。」
稲盛和夫(京セラ、KDDI創業者、日本航空名誉会長)
「僕は高校時代補欠だった。それでも考え方、生き方を変えれば創造を超えた場所でプレイできる。」
黒田博樹 (元プロ野球選手、広島東洋カープ・ロサンゼルス・ドジャース・ニューヨーク・ヤンキースで活躍)
「一方は『これで十分だ』と考えるが、もう一方は『まだ足りないかもしれない』と考える。そうしたいわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む。」
松下幸之助 (松下電器・現パナソニック創業者)
「道徳を忘れた経済は、 罪悪である。 経済を忘れた道徳は、 寝言である。」
二宮尊徳 (江戸時代後期の経世家)
「真似をする時には、その形ではなく、その心を真似するのがよい。」
渋沢栄一 (日本資本主義の父、2021NHK大河ドラマ主人公)
「世の中の誰もが納得するような、常識的な考え方をしていたのでは、新しいものなど作り出せはしない。」
トーマス・エジソン (アメリカの発明家)
「世界には二つの力しかない。『剣』と『精神』の力である。」
ナポレオン・ボナパルト (フランスの皇帝・革命家)
「成功の90%はメンタル的なことだ。技術的なことは10%以下に過ぎない。」
ジャック・ニクラウス (ゴルフ界のレジェンド・メジャー最多勝記録保持者)
「『 80% psycology , 20% mechanics 』(心理80%、方法20%)
ほとんどの人は20%の方を重視している。「やり方を教えてくれ」「どうすればいい?」「方法が知りたい」とか。しかし、実際には方法論だけで上手くいくことはない。方法だけでは意味がない。どういう心理、どういう考え方を持っているか、によってその人の行動が変わっていく。多くの人は、たとえ良い方法があったとしても、「ダメだったらどうしよう」とか「時間がない、また今度にしよう」と先延ばしにして結局行動しなかったり、行動したとしても、「多分こういうことだろう」と自分の考えで悪いほうに改良を加えてしまったりする。これでは成功することはできない。もちろん方法も努力も才能も大切。しかし、それを生かすのは「心理」である。」
アンソニー・ロビンス (アンドレ・アガシも指導していたメンタルトレーナー)