短期目線・中期目線

 

今日のテーマは『短期目線・中期目線』です。

 

テニスの向上ために日々真面目に練習に取り組んでいる人は、達成したい目標や、こうなりたいという理想を持っていると思います。

実際、目標や理想(欲しい結果)を持つのは良いことですし、それに向かって頑張ることは素晴らしいことです。

 

ただし、それは中長期目線での話です。

短期目線で目標や理想(結果)を執拗に追いかけてしまうと、メンタルが不安定になりやすいです。

それはなぜかというと、短期的には、上手くいかないこと(ミスすること)が多いからです。

例えば、

「打点を前で打ちたいのに、後ろになってしまった」

「ストレートに決め球を打ったのにサイドアウトした」

「チャンスボールをバシッと決めたいのにネットに引っ掛けた」

「ダブルフォルトした」・・・・・

という感じです。

このような短期的なミスは必然で、必ず起こるのです。

 

なのにもかかわらず、「絶対ミスしない!」というような目標を掲げてしまうと、その目標は達成されないので、当然メンタルが揺れ動きます。

そうすると、メンタルは不安定になり、パフォーマンスが落ちることになります。

短期目線はよろしくないです。

 

実際、たくさんミスしたとしても、試合に勝つことは可能です。

仮に「この試合に勝つ!」ということを中期目標(中期的成功)に設定した場合、たとえ試合中にミス(短期的失敗)をたくさんしたとしても、勝つことができれば、中期的には成功です。

つまり、❝短期的な失敗は、中期的な成功に含まれる❞ ということなのです。

 

短期的な失敗にいちいちネガティブ反応して立ち止まっていたら、中期的な成功にたどり着くのが遅くなってしまします。

それどころかたどり着けないかもしれません。

短期的失敗は、気にしなくていいのです。

ミスしても、すぐ次!とやります。

そこにネガティブ感情は必要ありません。

 

もう1つ例を挙げます。

だれもが皆、小さいときに自転車に乗る練習をしたと思います。

その時、いきなり乗れた人はいないのではないでしょうか。

何回も何十回も何百回も、転びそうになったり、実際に転んだりしながら、何度も何度もチャレンジするうちに、だんだん乗れるようになってきます。

これ正に ❝短期的な失敗は、中期的な成功に含まれる❞ ということです。

何度も失敗することで、何度もフィードバックを得て、少しずつ上達し、そのうち簡単に乗れるようになるのです。

(❝フィードバック❞ については、また後日のテーマにしたいと思います。)

 

ということで、短期的なミス・失敗に執着するのはナンセンスなのですが、実は、現代社会では、❝良い結果❞ を短期的に追い求める風潮があります。

「現代の人は昔の人に比べて精神的に弱くなっている」という話を聞くことがありますが、これは、社会全体が ❝良い結果❞ を短期的に求めすぎていることが原因の1つだと考えられています。

 

会社や学校では、短期目線の ❝◯✖❞ で判断され、ミスや失敗をすぐに咎められ、常に ❝良い結果❞ を求められます。

家庭内でもそうかもしれません。

短期的な営業成績や、短期的な定期テストの点や、目の前の1試合の結果で、褒められたり怒られたりします。

もっと言うと、さらに短期的に、授業中にちょっとした計算問題を1問間違えたくらいで「こんなこともできないのか!」と怒られたり、

テニスの球出し練習中に、1球1球、強い口調であーしろ、こーしろ言われたり、そんなのも見たことがあります。

ということなので、どうしても多くの人の思考が「短期的」になってしまうのは仕方がありません。

 

でも、こういう話を聞いて、「確かにそうかもしれないな…」とか、「一理あるな…」とか、「短期目線は良くないな…」とか思った人は、ぜひ、「短期的失敗にネガティブ反応しない練習」をしてほしいと思います。

「気にしない練習」とか「忘れる練習」とも言えます。

 ❝短期的な失敗は、中期的な成功に含まれる❞ というマインドセットを頭の中にインプットするだけでも、短期的失敗に対するネガティブ反応が軽減すると思います。

 

口で言うほど簡単ではありませんが、日々鍛錬していってほしいと思います。

テニスにミスはつきもので、練習中にたくさんミスするでしょうから、メンタルトレーニングできる機会は多いと思います。

ミスしても「気にせず次!」「忘れて次!」です。

 

最後に、テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーのメンタルの強さについて語った、フェデラーの元コーチの言葉を紹介します。

 

「ロジャーは忘れる天才だ。」

 

 

 

 

 

6 Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です