自分で考え自分の意志で行動する

 

今日のテーマは 『 自分で考え自分の意志で行動する 』 です。

 

色んなコーチがいる

私はジュニアの選手育成を20年近くやっていましたので、合宿や練習試合や大会で、全国各地いろんな場所に行きました。

そのおかげで、同じ県内のコーチに限らず、全国各地でいろんなコーチにお会いして、色々とお話させて頂く機会に恵まれました。

やはり、全国大会の常連クラブのコーチや、強いジュニアを抱えているコーチは、当然のことながら、皆さん熱心で情熱的な方ばかりでした。本当にいつも刺激や学びを得ていたのを思い出します。

いろんなコーチと話をする中で、私はよく「どのように生徒と接しているか?」ということを聞いていました。また、実際どんな感じで接しているのかを見ていました。

ごく稀に、生徒に滅茶苦茶優しいコーチの方がいらっしゃいましたが、大体は ❝怖い❞ 感じで、生徒が「ピシッ!」っとなっていました。

❝怖い系コーチ❞ の怖さレベルもいろいろですが、有無を言わさない完全なる恐怖支配的な感じもあれば、怖がられてはいるけど冗談を言うコーチもいたり、中には「親御さんとミーティングを重ねて、❝体罰あり❞ を納得してもらっている」というコーチもいらっしゃいました( ゚Д゚)。

このように、いろんなタイプのコーチがいるわけですが、優しいコーチのところにも、怖いコーチのところにも、全国で上位に入る選手がいたりします。

結局のところ、前回のテーマと同じになりますが、上手くいく道は人それぞれであり、コーチも選手も、自分の信じた道を行くだけだと思います。

ちなみに私の場合は、❝真面目にやらない子❞ に対しては、結構叱りつけていました。グループレッスンの場合は、集中を疎外したり、雰囲気が悪くなったりと、❝真面目にやる子❞ の邪魔になるからです。

強くなりたい子は本気でやっているわけですから、できるだけ緩い雰囲気にはしたくありませんでした。

「真面目にやらないのなら、選手育成クラスにいる必要がない。時間とお金のムダだ。エンジョイテニスサークルにでも入りなさい。」という感じで伝えていましたし、酷い時はコートから出していました。

逆に真面目に頑張る子にはほとんど怒らないのですが、真面目にやらない子が怒られているのを見ているので、結局真面目な子にも怖がられているコーチだったと思います。

 

最近の傾向と今後の流れ

最近は、いろんなスポーツで ❝体罰系❞ の話題が多いです。私は小・中・高、全てにおいて、監督や先生に殴られたり叩かれたり蹴られたことがありますし、大学でも封建的な厳しい部活に所属していたので、そのようなことはそれなりに経験しているのですが、出来の悪かった私としては、「厳しくされたからこそ、出来が悪くても成長できた。」という部分もあるので、それはそれでプラスの部分もあると思います。

しかし、今後の流れとしては、恐らく「指導者側の人間が優しくなる・怒らなくなる」という方向に徐々に向かって行くのではないかと思われます。(もうすでにそうなってきていますが…。)

最近は、体罰を受けたとか、セクハラされたとか、暴言を吐かれたとか、そんなニュースが多いです。

「試合で負けて監督が怒って罰ランをさせたことに対して、親御さんが学校に怒鳴り込んできた…」とか、「先生に『バカ!あほ!』と言われた…ということで、親御さんが校長先生に文句を言いに行った…」とか。

一昔前では考えられないような理由で、先生や指導者が責められる場面をよく見るようになりました。

もちろん、ニュースになる程なので、その現場ではあってはならないことが起きているのだと思いますが、世間で「そんなことは絶対に許されない!」「指導者としてあるまじき行為!」のように、「生徒側が守られ、指導者側が責められる」系の報道が過度にされると、指導者側にプレッシャーがかかってしまいます。

更に酷いのになると、「生徒数人がグルになり、わざと先生を怒らせて、それを動画撮影していた…」などという出来事が起こり、ニュースになっていました。(しかも、どちらかというと先生が悪者になっていました。)

こんなことがたくさん起こってしまうと、指導者側が必要以上に委縮し、熱心な指導者がだんだん少なくなるでしょう。生徒のために親身になってくれる ❝アツイ❞ 指導者(先生)がいなくなってしまうかもしれません。

 

今後は ❝格差❞ が広がる

しかし、指導者が優しくなってしまうと、昔の私のように「厳しくされたからこそ、出来が悪くても成長できた。」という人が少なくなってしまいます。

厳しく接してくれない優しい指導者の元では、「自分の意志では頑張れない」「集中力が未熟」「すぐにふざけてしまう」というような子に関しては、選手として強くなるのは、なかなか難しいでしょう。

そういう指導者の下では、「自分の意志で頑張れる子」は成長し、昔の私のような「出来の悪い子」は成長できない、という ❝格差❞ がより一層大きくなる可能性が高まります。

しかしながら、実は、それはある意味 ❝平等❞ とも言えます。❝社会主義的平等❞ ではなく、❝資本主義的平等❞ です。

「自分がどのレベルに行けるかは自分の頑張り次第」ということです。お尻を叩いてくれる人がだんだんいなくなります。これからはより一層そうなっていく可能性が高いです。

ということは、成長したいのであれば、「自分で考えて自分の意志で行動できる子」になっていかなければなりません。

 

『マインドセット』が重要

そのためにはやはり、「自分を成長させてくれる ❝考え方(マインドセット)❞ を学び、取り入れ、実践していく。」という作業が必要です。

人の行動の背景には 『マインドセット』 があります。

例えば、「やらないといけないのに、つい後回しにしてしまう」という人は、「面倒くさいと思ったら後回しにしても問題ない」という『マインドセット』を持っていて(無意識に)、その『マインドセット』を元に、「まぁ明日でもいいだろう」という発想がポッと出てきてしまうのです。

この怠惰癖を修正するには、「やろうと思ったらすぐ行動」という『マインドセット』に書き換える必要があります。

もちろん今までの思考習慣があり、相当な回数の思考の積み重ねがあるからこその思考習慣なので、年齢が高い程、それを書き換えるのは大変ですが、子供であれば、思考の積み重ねがまだ浅いので、思考習慣も変えやすいです。

まずは、そう意識して、そういう意志をもって、実践し、できたりできなかったりを繰り返しながら、徐々に習慣づけていってください。(もちろんのこと、数日や数週間では変われません。)

素晴らしい『マインドセット』を学んで実践し、「自分で考え自分の意志で行動できる人」になれるよう、1歩1歩前進していきましょう。

 

名言集

 

「人間たる者、自分への約束を破る者がもっともくだらぬ。」

吉田松陰 (明治維新の精神的指導者、私塾「松下村塾」で、のちの明治維新で重要な働きをする多くの若者に思想的影響を与えた。)

 

「いい漫画を描きたかったら、自分が成長するしかない。」

井上雄彦 (日本の漫画家、代表作『SLAM DUNK』『バガボンド』『リアル』)

 

「人は自分自身しか頼れない」

北野武 (日本のお笑いタレント、司会者、映画監督、俳優)

 

「明日のことは誰にもわかりません。分からないけれど今日なすべきことを一生懸命にすることが大事なのです。」

石川洋 (NHKの元チーフアナウンサー)

 

「自分を破壊するのも、創造するのも、自分自身。」

マドンナ ( アメリカのシンガーソングライター・女優)

 

「自分をごまかして、ある程度の線で妥協するのは簡単だ。それなら誰だってできる。しかし、成功したいのであれば、そして成功してトップレベルを維持したいのであれば、人よりも自分に厳しくし、人よりも余分に努力する必要がある。」

トニー・グウィン (元メジャーリーガー、通算打率.338、通算3141安打、19年連続で打率3割以上を記録)

 

「一心不乱に働くこと、ベストを尽くすことが嫌だというなら、ここは君のいるべき職場ではない。」

ビル・ゲイツ (マイクロソフト創業者、元会長兼顧問)