❝怒り❞ の感情は悪か?

 

今日のテーマは 『 ❝怒り❞ の感情は悪か?』 です。

 

ほぼ全員の人が、つい感情的になって ❝怒り❞ の発言や行動をとってしまい、後で後悔したり、自己嫌悪に陥ったりしたことがあると思います。

酷い失敗に繋がってしまい、「もう2度とキレたりしない」「もう怒らない」と誓いを立てたという人もいるでしょう。(でもまたキレてしまう…(-_-;))

❝怒り❞ の感情をなくしたい!と思っている人もいるかもしれません。

 

しかし、❝怒り❞ の感情自体は、誰もが持っているものであり、動物にとって必要なものです。 ❝怒り❞ は、「命の危機を感じたり、自分のテリトリーを侵されていると感じたりした時に、自分を守るための ❝防衛本能❞ なのです。

つまり、 ❝怒り❞ を感じることには、「自分を守る」という理由があるのです。

以前の投稿「不安や恐怖の正体」でも触れていますが、人は敵に攻撃された時、生き延びるために、ハイパフォーマンスを出せる状態を作ります(人の脳はストレスを感じると神経伝達物質を分泌し、それにより血中の糖分濃度を高め、瞬間的に心肺機能と身体能力を向上させる働きがある)。そして、戦うか逃げるか、瞬時にどちらかの行動することになります(闘争・逃走反応)。

人の脳は、危機に対して瞬時に反応するため、まずは理屈よりも先に、瞬時に体を動かせる状態を作る仕組みになっているのです。

❝怒り❞ の感情も同じようなものなので、怒りの度合いによっては、頭で考える前に瞬時に体が反応し、「気付いたら叫んでいた」「気付いたらラケットを投げていた」などの、 ❝キレる❞ という行動を取ってしまうのです。

 

もし ❝怒り❞ の感情がない人がいるとすると、その人は闘争心や恐怖心も湧きません。なので、例えば、サバンナでライオンに遭遇しても、「あ~ライオンさんだ~(^^♪」と笑顔で近づいていくかもしれません。ほぼ間違いなくライオンさんのエサになるでしょう。身近な例でも、車が近くを通っても怖くないので、避ける行動をとりません。そのうち交通事故にあう可能性が高いでしょう。

( ❝怒り❞ は、感情の反応の処理にとても重要な役割を果たす脳の扁桃帯というところで捉えられるのですが、ここに事故などで損傷を受けてしまうと、怒りや恐怖を感じられなくなってしまい、向こう見ずな行動を取ってしまう。実際に、そのような方もいらっしゃいます。)

ですので、自分の身を守るためにも、 ❝怒り❞ という感情は、いらないどころかむしろ必要なのです。(現代では、命を守るためだけではなく、自尊心や価値観や信念を守るためだったり、大切な人を守るため、という意味もあると思います。)

 

ということで、「❝怒り❞ の感情」には、デメリットもあれば、メリットもあるのです。というか、使い方によってデメリットにもなれば、メリットにもなるのです。

例えば『火』のようなものです。上手く使えば「寒い時に体を温めてくれる」とか「食事を作る時に重宝する」とか「暗いところで光になる」とか、物凄いメリットがあります。しかし、使い方を誤ると、「やけどしてしまった」とか「食べ物が灰になってしまった」とか「住む場所が燃えてしまった」とか、とんでもないデメリットにもなり得ます。

 

なので、まずは「 ❝怒り❞ の感情というのは、人にとって不都合な一面もあるが、必要不可欠なものでもある。」ということを知ることが重要です。

もし、「 ❝怒り❞ は悪いものだ。取り除こう。湧いてこないようにしよう。」という考え方をしていた場合は、その考え方を改め、「 ❝怒り❞ の感情が湧いてくるのは当然のこと。」「 ❝怒り❞ の感情があるからこそ、人として必要な闘争心や恐怖心を持つことができる。」という思考と入れ替えましょう。

「 ❝怒り❞ の感情」を取り除こうとするのではなく、どのように付き合っていくかを考えることが、最善の方法と言えるのです

そしてそれは、「 ❝怒り❞ の感情をコントロールする技術を身に付けていきましょう!」ということです。

 

『ドラゴンクエスト』で言えば、「たたかう」か「にげる」 かだけではなく、❝自分とのコミュニケーション(セルフトーク)❞ という「じゅもん」を使ったり、❝言葉❞ という「どうぐ」を使ったりして、自分で色々な経験を積んだり学んだりして経験値を上げていき、レベルを上げていこう!ということです。

そして、そのようなことを実践するための、「アンガーマネジメント」というトレーニングプログラムがあったります。

これから何回かに渡って、その「アンガーマネジメント」について話していこうと思いますが、その前に、もう少し ❝怒り❞ に関して説明したいと思います。

 

(次回に続く)