睡眠不足は太る!?

 

今日のテーマは 『 睡眠不足は太る!? 』 です。

 

睡眠時間は食欲と関係している

米スタンフォード大学が2004年に行った調査で、睡眠時間は食欲と関係していることがわかりました。普段8時間寝ている人に比べて、普段5時間しか寝ていない人は、「食欲を抑える満腹ホルモンの『レプチン』の量が約15%低く、食欲がわく空腹ホルモンの『グレリン』の量が約15%多い」という実験結果が出たのです。

つまり「睡眠時間が短い人は、『レプチン』と『グレリン』のホルモンバランスが崩れて食欲が増し、太りやすい身体になってしまっている」ということが分かったのです。

どうしてそうなるのかというと、「『睡眠時間が短くなる=起きている時間が長くなる』ということなので、身体がその長くなった活動時間に必要なエネルギーを確保しようとして『グレリン』を増やし『レプチン』を減らすことで、私たちに食べ物を食べるよう促すようになる」ということだそうです。

 

睡眠不足で「基礎代謝量」が減少

また、睡眠不足は、「基礎代謝量」を下げてしまうと言われています。

「基礎代謝量」を左右するキーワードは「成長ホルモン」です。「成長ホルモン」が出ている睡眠中に、全身の細胞の新陳代謝が最も上昇します。「成長ホルモン」の分泌がスムーズにいかないと、「新陳代謝がうまく行われなくなる」=「基礎代謝量が減る」ので、その分太りやすくなってしまいます。

なぜ「基礎代謝量」が減ると太り易くなってしまうのかというと、「基礎代謝」は1日の総消費カロリー全体の約6割もあるからです。

ですので、「基礎代謝量」が上がれば、(摂取カロリーが同じなら)消費カロリーが増え、痩せやすくなります。逆に「基礎代謝量」が落ちれば、太りやすくなるということなのです。

ちなみに、「成長ホルモン」は空腹時に分泌されやすいので、睡眠に入る2~3時間前までに、食事を終わらすようにした方が良いでしょう。

 

「代謝」とは

話が前後しますが、そもそも「基礎代謝」について説明していないので、少し説明します。

人の体内で行われている「代謝」には、「活動代謝」「食事誘発性熱産生」「基礎代謝」という3種類があります。

「活動代謝」は普段の生活の中で活動している時に消費されるエネルギー、「食事誘導性熱産生」は食べ物を消化吸収する際に消費されるエネルギー、「基礎代謝」は生命活動を維持するために必要最低限なエネルギーです。

この中でも「基礎代謝」は最も多くのエネルギーを使う代謝で、心拍や呼吸、その他各臓器の働きや体温維持などにも必要です。座っているときや睡眠中にも行われます。

それぞれの代謝エネルギー消費の比率は、「活動代謝」:約30%、「食事誘発性熱産生」:約10%、「基礎代謝」:約60%、と言われています。

ですので、エネルギーを消費するためには、「基礎代謝」を上げることが最も効率的とされています。

ということで、「睡眠不足 → 基礎代謝量が低下 = 太る」という図式に繋がってしまうのです。

 

理想的な睡眠時間は?

それでは、何時間寝たら太りにくくなるのでしょうか? 残念ながら「定説」はまだありませんが、ハーバード公衆衛生大学院が「7~8時間寝ている人に比べて、少ない睡眠時間の人は、より肥満になるリスクが高いというデータが多数ある」と公式に発表しています。

ちなみにウィスコンシン大学の2004年の論文では、7.7時間(7時間42分)の睡眠時間が最も太りにくいとピンポイントで結論づけています。

いずれにしても、現時点では「7~8時間が太らないためのベターな睡眠時間である」というのが、研究者の皆さんの大方の見方です。逆に「5時間以下の睡眠時間は太りやすくなる」「寝過ぎも太りやすくなる」という実験データも多数あるそうですので、痩せたい人は、『「7~8時間の睡眠をとる」ようにし「5時間以下の睡眠時間」と「寝過ぎ」を積極的に避ける』ということを実践してみて下さい。