インターナルフォーカス・エクスターナルフォーカス

 

今日のテーマは 『 インターナルフォーカス・エクスターナルフォーカス 』 です。

 

内部集中と外部集中

『集中』には、2つのタイプがあります。『内部に意識を集中する=インターナルフォーカス』『外部に意識を集中する=エクスターナルフォーカス』です。

『内部に意識を集中する=インターナルフォーカス』というのは、「自分の体の動きを意識している状態」のことで、例えば、「もっと膝を曲げよう」「早くラケットを準備しなければ」「打点を前でとらないと」「下から上に振らないといけない」「こう構えないといけない」「踏み込むタイミングはこうだ」「運動連鎖でこう動かないといけない」・・・etc・・という感じです。

『外部に意識を集中する=エクスターナルフォーカス』というのは、「ボールだけを見る」とか、「ターゲットめがけて狙って打つ」とか、「自分の体の動きを意識していない状態」のことです。

 

どちらが良いのか?

そしてこの「フォーカスを内部に向けるか外部に向けるか」によって、発揮できるパフォーマンスに差が出るということが、近年の運動科学の研究により明らかにされてきています。

その研究の結果は、「同じ技術を行うとして、自分の体の動きを意識した場合(インターナルフォーカス)と、ボールやターゲットを意識した場合(エクスターナルフォーカス)では、ボールやターゲットを意識した場合(エクスターナルフォーカス)の方が、パフォーマンスが上がる」というものです。

このような研究は、色々なスポーツで行われており、そのほとんどが「エクスターナルフォーカスのパフォーマンスが上回っている」という研究結果がでているそうです。

その理由としては、「体の動きを意識的にコントロールしようとすると、過剰に神経の緊張や筋肉の収縮が起こってしまい、運動のスムーズさが阻害されたり、運動の正確さが低下すると考えられる」ということです。

研究結果をみなくても、「意識したらスムーズに体が動かなくなる」ということを、身をもって体感したことがある方も多いのではないでしょうか。

つまり、「パフォーマンスを上げたいのであれば、自分の体の動きに集中(インターナルフォーカス)しない方が良い」ということです。

試合の時など、自身のパフォーマンスを発揮したい時に、「インターナルフォーカス」をしてしまうと、思うようなプレーができなくなる可能性が高いです。

通常、調子が良い時はあまり気にならないと思いますが、調子が悪い時には、フォームが気になったり、「あーしないといけない、こーしないといけない」と動きを考えてしまったりしやすいので、そうなるとドンドン悪循環に陥ってしまい、ドツボにはまってしまいます。

自分のパフォーマンスを発揮したいのであれば、「エクスターナルフォーカス」で ❝ボールに集中❞ したり ❝戦術に集中❞ したりすることが良い戦略であると言えるでしょう。

 

今回は、「自分の体の動きに意識を向けるとパフォーマンスが落ちますよ」という話だったのですが、「体の動きを意識しないで、どうやって練習するんだ!」という質問がありそうなので、次回はそれについての投稿にしたいと思います。

 

偉人の名言

では最後に偉人の名言です。

 

「新しい挑戦、仕事、課題において決定的に重要なものへの一点集中。」

ピーター・ドラッカー (ユダヤ系オーストリア人で「現代経営学」「マネジメント(management)」 の発明者 )

 

「大きな結果を出す人は、問題点に集中しているのではなく、機会に集中している。」

スティーブン・R・コヴィー (アメリカの作家・経営コンサルタント)

 

「選択と集中とよく言われますが、私は集中と選択と言っています。まずは集中すべきターゲットを定めることです。」

鈴木泰信 (NTN代表取締役会長)