究極の精神状態「フロー」

 

今日のテーマは 『 究極の精神状態「フロー」』 です。

 

ポジティブとネガティブ

パフォーマンスを上げたい時、精神状態としてはネガティブよりもポジティブの方を選びたいという方が多いと思います。確かに、「ヤバい…」「マズい…」「怖い…」などというネガティブな感情に支配されてしまったら、高いパフォーマンスを出すことはできないでしょう。

しかし、ポジティブであっても、「行け行けだ~!!」「イェーイ!!」「ハイテンション!!!」などという精神状態は、実はパフォーマンスを下げてしまうのです。

例えば…

・飲み会でご機嫌になり過ぎて羽目を外してしまい、やらかしてしまった…。

・海に行ってはしゃいで調子に乗って騒いでいて、岩にぶつかってケガをした…。

・「恋は盲目」的な状態になってしまい、結婚詐欺に会ってしまったり、勢いで駆け落ちしてしまったり…。

・試合で調子が良いからといって、調子に乗ってガンガン行き過ぎて、ミスが増えて流れが悪くなった…。

・・・etc。

このように、後で落ち着いて考えたら「バカなことをしてしまった…」と思うようなことをしてしまったりすることもあるのです。「イェーイ!!ハイテンション!!」となっている時に、調子に乗って失敗してしまった…という経験をしている方も、結構いるのではないでしょうか。

要するに、感情というのは、ポジティブ、ネガティブに関係なく、大きく動いた瞬間に長期的判断ができなくなるということです(IQが下がる)。

では、どうすれば良いのか?

それは「ニュートラルを目指す!」です。「ニュートラル=感情がプラスにもマイナスにも振れていない状態」です。この「ニュートラル状態」が、最も高いパフォーマンスを発揮できる精神状態なのです。

 

究極の精神状態

その「最も高いパフォーマンスを発揮できる精神状態=究極の精神状態」のことを、心理学用語で『 フロー 』と言います。アスリートの世界では『 ゾーン 』と言われることが多いです。

『 フロー 』とは、五感が現在に集中している状態、時間を忘れている状態、時間を認識できていない状態、何かに一心不乱にのめり込んでいる状態のことです。

例えば、楽しいゲームをしている時や面白い漫画を読んでいる時、探し物でネットサーフィンをしている時など、気が付いたら「もうこんな時間( ゚Д゚)!?」…なんていう経験があると思いますが、これが『 フロー状態 』です。

この『 フロー状態 』の時、感情はニュートラル付近にいます。その時、顔は無表情で、怒ったり悲しんだり喜んだりは、あまりしていません。恐怖も不安もあまり感じていないし、逆にハイテンションでもありません。瞳孔が大きくなり(※)、のめり込んでいる状態です。

(※:その物に非常に興味がある時に大きくなる。より多くの光を目の中に取り込むことで、その物をよりハッキリ見ることができる。)

この『 フロー状態 』の時に、最大のパフォーマンスを発揮することができるのです。

 

「フロー」に入りやすい感情

「フロー」に入りやすい感情があります。それは『 感謝 』の感情です。

実は、「心から感謝」した時、一瞬で「フロー」に入ることができます。「フロー」に入るには、感謝のエネルギーを使うのが、いちばん手っ取り早い方法です。

『 感謝 』をイメージして欲しいのですが、「イェーイ!!」「ハイタッチ!!」「ハイテンション!!」という感じではありませんし、「怖い…」「不安だ…」「悲しい…」という感じでもありません。

今まで愛情深く育ててくれた両親とか、いつも信頼してくれて支えてくれるパートナーに対して、心から「ありがとう」という気持ちになった時、ハイテンションでもない、ローテーションでもない、ニュートラルな状態=「フロー」を感じることができると思います。

『 感謝 』の感情というのは、相当レベルの高い感情で、感情ピラミッドの頂上付近にある、崇高な感情なのです。

ですので、普段からこの『 感謝 』の感情を出すクセをつけるようにしていきたいです。レベルの低い感情(怒り・嫉妬・恐怖・不安など)は、無意識にでも、すぐにあっさり現れますが、『 感謝 』のようなレベルの高い感情は、意識的に出そうとしなければ出てきませので、意識的に何かに感謝をする必要があります。

仮に今まで全然意識していなかった方でも、落ち着いてじっくり考えれば、感謝ポイントはいくらでも見つかると思います。是非、『 感謝 』を習慣にしてみて下さい。(当然ですが、上っ面ではなく心からの感謝<(_ _)>)

とある教育家の先生は「何か行動に移す時には、大切な人たちへの感謝を感じ、フロー状態に入るようにしている。よし!やろう!という気持ちにもなるし、IQも上がる。」と述べています。パフォーマンスを向上させる素晴らしい戦略です。

 

名言集

では最後に「名言集」です。

 

「厳しい登山の最中、もうダメだと思った時、『ありがとう』とつぶやくと不思議と力が湧いてくる」

栗城史多(くりきのぶかず) (登山家)

 

「期待するよりも感謝するようにすると人生は大きく変わる」

アンソニー・ロビンズ (アンドレアガシも指導したメンタルコーチ)

 

「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」

松下幸之助 (パナソニック創業者)

 

「お礼を言っても、心で感謝してないのは、『お礼お礼詐欺』だよ」

ながれおとや (なぞなぞ作家)

 

「感謝しなさいと人から言われても感謝できるものではない。自然に自発的に様々なものに感謝できた時が脱皮であり、人格者となるのである」

作者不詳

 

「時を忘れ、自分を忘れて、ある事にのめり込む。それが『幸せ』ということ。」

ミハイ・チクセントミハイ (フロー理論の生みの親。アメリカの心理学者(出身はハンガリー)。「ポジティブ心理学」と呼ばれる、人生をより充実したものにするための心理学の研究者であり、『フロー』という概念の提唱者である。)