「集中」について知ってほしいこと

 

今日のテーマは『「集中」について知ってほしいこと』です。

 

「集中することはなかなか難しい」と思っている人は多いと思いますが、実際、その意見は正しいです。

そもそも人間は本来、集中するのが得意ではありません。

それはなぜかというと、狩猟をしていた太古の時代、我々の祖先が、いつ外敵に襲われてもおかしくないようなストレスのかかる状況下で、常に周りに注意を払わなければならない生活をしていたからです。

人間が、そんな状況下でも、すぐに何かに集中してしまい、周りが見えなくなるような動物だったら、おそらく絶滅しているでしょう。

太古の時代を生き抜くために、❝集中しないこと❞ が必要だったのです。

そして現代になってもその習性が残っているので、人の意識が分散しやすいのはあたりまえなのです。

 

かと言って、集中する能力がないわけではありません。

むしろ、楽しいことや興味のあることに対しては、結構簡単に集中できます。

実際、凄く楽しんでいる時に、あっという間に時間が過ぎて「もうこんなに時間たったの!?」なんていう経験をほとんどの人が持っていると思います。

また、「この子は集中力がなくって…。どうしたらいいですか?」とかいう親御さんがたまにいらっしゃいますが、お迎えを待っているその子は、携帯ゲーム機だけを見つめて超真剣です。

かなりの集中力を発揮しています。(笑い話のようなホントの話)

このように、心から楽しんでいる時は、無意識的に集中できるのも事実です。

ですので、試合の時「楽しもう!」みたいなアドバイスがあるのかもしれません。

 

ただ、上記の場合は、リラックス状況下での話であり、プレッシャーのかかる状況下では、勝手が違います。

(もちろん、プレッシャーを楽しむことができ、いつも自分の実力を発揮できる ❝メンタル熟練者❞ は存在します。  ← 目指すところ(^_^)v)

ですので、プレッシャーのかかる大事な試合の前に、「楽しもう!」というアドバイスをしても、うまくいかないことが多いと思います。

実際、試合後に、「楽しかったです!」というような感想を、何度かジュニア選手から聞いたこともありますが、

それは、プレッシャーをうまく集中力に繋げることができ、自分の持っている力を発揮できたからこそ、そう思えた(楽しかった)訳で、要するに結果論なのです。

 

ちょっと話が脱線してしまいましたが、大事な試合などのプレッシャーがかかる状況下というのは、我々の祖先が、いつも身の危険を感じて生活していたストレスのある状況と同じようなものです。

つまり、周りに気を取られやすい状況なのです。

 

ということで、試合の時にどんなにボールに集中しようとしても、ボール以外のいろんなものに、つい意識がとられてしまうというのはある意味仕方がないことであり、完全にシャットアウトするのは不可能です。

・観客(誰がみているか)が気になる

・隣のコートの選手が気になる(うるさい)

・相手が気になる

・風が気になる、太陽が気になる

といった外部要因や、

・このポイントは大事だから絶対取らなければ…

・このゲーム取られたらヤバい…

・この試合負けたら恥ずかしい…

・この人には負けられない…

・ブレークポイントだ…マッチポイントだ…(絶対欲しい)

といった内部要因(感情)などなど、集中を疎外されるような要素はたくさんあるのです。

 

ですので、まずは、「そういうものなんだ」ということを知ってほしいと思います。

自分で「私は集中力がない↘」とか「私は注意散漫だ↘」というセルフイメージ(マイナスイメージ)を持つ必要はありません。

それは普通のことですから。

親御さんであれば、子供に「あんたは集中力がない!」「何で集中できないの!」といった、悪いセルフイメージを埋め込むような言葉を浴びせる必要もありません。

それは普通のことですから。

悪いセルフイメージを持つことは、自分の能力に蓋をしてしまうようなものなので、そのようなことはしないでほしいと思います。

 

ということで、そういうことを知ったうえで、次回は、「じゃあどうするんだ」ということを考えていきたいと思います。

 

 

 

 

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