心の知能指数「EQ」

 

今日のテーマは 『 心の知能指数「EQ」』 です。

 

「EQ」とは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、1989年に米国イェール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士が、初めて論文で発表した言葉です。

その後、1995年に心理学者のダニエル・ゴールマン氏が著書『Emotional Intelligence』で、この「EQ」という言葉を世界に紹介しました。

その中で、『「EQ」は、頭のよさを指し示す「IQ」(知能指数=Intelligence Quotient)に比した概念で、「IQ」がおもに ❝知能❞ の発達速度を示すのに対して、「EQ」は仕事への取り組み姿勢や人間関係への関心の度合いなどを ❝感情❞ という視点から測定する指数である』と説明されています。

日本では「EQ」=「心の知能指数」と訳されています。

 

それではまず、EQテストを実施している「タレントスマート」が行った100万人以上を対象とした調査で浮き彫りになった、EQが低い人と高い人のそれぞれの特徴を挙げてみます。

 

《EQが低い人の特徴》

・自己中心的な言動が多い。

・思いやりがなく、他人の感情を理解できない。

・感情的になりやすい。喜怒哀楽が激しい。

・プライドが高く謙虚さに欠けている。

・言い訳や責任転嫁をして自分を正当化する。

・望んでいないことにも「イエス」と言ってしまう。

・人に厳しく許すことができない。他人のミスに厳しい。

・自分の力足らずを棚にあげたり、運のせいにして挫折してしまう

・必要以上に人目を気にする。やたら他人と比較する。

・完璧を目指す。

・過去にとらわれる。過去を引きずる。根に持つ。

・・・etc。

 

《EQが高い人の特徴》

・自分の意見を持ちつつも相手の意見にも耳を傾ける。

・自分に対して冷静。何が得意で、何が苦手かを認識している。

・基本的にポジティブである。

・言い訳をしない。自分で責任を取る。

・望んでいないことには「ノー」と言える。

・失敗しても、その失敗体験を味方にし、前進することができる。

・必要以上に人目を気にしない。他人と比較しない。

・完璧なゴールなどないことを理解している。

・過去にとらわれない。今から未来へ向かって進んでいる。

・・・etc。

これらの特徴をみると、「EQ」というのは物凄く大事なものであることが分かります。

 

元々アメリカでは、社会で成功するためには高い知能(IQ)が必要であると考えられてきました。

しかし、サロベイ博士とメイヤー博士は、当時主流であった「IQの高い人が社会的に成功する」という考え方に疑問を持って研究調査をし、その結果「EQ」という概念を発表。社会で成功するために必要なのは「IQ」ではなく「EQ」であるという結論に至りました。

『IQが高いというのは素晴らしいことであり、アドバンテージになるのは当然であるが、そのIQを最大限に活かすためには、同時にEQの高さが必要である。(EQを高めることができなければ、IQを生かすことができない。)』ということです。(「IQ+EQ」で、「鬼に金棒」という感じですね。)

 

「EQが高い」というのは、「自分の感情を認識する能力」「自分の感情的問題点を理解し改善する能力」「自分の感情をコントロールする能力」が高いということです。このような能力のあるなしで、上記のような特徴が表れるのです。

「EQ」が上がると、自分がなぜそのような感情になっているのかを認識し、それをコントロールすることができるようになってきます。その結果、前向きな感情を生み、前向きな行動をつくりだすことができます。対人関係においても、相手の心情を読み取ることができるようになってきます。

もちろん、「EQが高い」「EQが低い」というように、数字で全てを判断することはできませんし、数字で計れない部分にこそ、その人その人の個性や魅力があることも事実だと思います。

しかし、「EQ」という概念に着目し、その向上に取り組むことで、自分自身の成長に良い影響を与えることができる、ということもまた事実でしょう。

ということで、次回は、その「EQ」を高めるにはどうすればいいのか?についての投稿にしたいと思います。

それでは、今日も最後に偉人の言葉です。

 

感情を持つことは構いません、ただしその奴隷にはならないことです。

ジョン・ケージ(アメリカの音楽家、思想家)

 

喜怒哀楽の激しさは、その感情と共に実行力までも滅ぼす。

シェイクスピア(イギリスの劇作家、詩人)

 

感情のままに左右される人間は、自分自身の主人ではなく、偶然の力に支配される。

スピノザ(オランダの哲学者)

 

自分の感情を素直に感じることです。緊張していたら『緊張してるな』と感じてそれを受け入れます。

横峯さくら(女子プロゴルファー)

 

勝ちたいという感情ですら邪念

吉田沙保里(元女子レスリング選手、オリンピック3連覇)

 

勝負に一番影響するのは ❝怒❞ の感情

羽生善治(棋士)

 

明確な目的意識を持てば、精神的に安定する。実力を発揮できる人は『朝から体が重い』と感じる場合でも、感情と肉体的な不調を切り離すことができる。

平井伯昌(競泳日本代表ヘッドコーチ)