小事が大事

 

今日のテーマは 『小事が大事』 です。

 

前回、伊達政宗さんの「問題は、小さい事から始まって、大きくなるものである。油断してはならない。」という言葉を紹介しました。

同じような意味で、日本の慣用句に「小事は大事」という言葉があります。中国の古典にも「小事を軽んずる勿れ」という言葉があります。いずれも、「小さいことをいいかげんにすると大事になってしまうから気を付けたまえ(-“-)」ということです。

今回は、❝悪習慣❞ を例に挙げて、考えていきたいと思います。

 

例えば、「部屋の片づけ」が苦手な人(部屋が汚い人)は、『小事が大事』になってしまう可能性があります。

帰宅してすぐに「ちょっとくらいいいだろう」と、着ていたシャツやズボンやソックスを地面(の隅っこ)に放置し、「疲れた~」と言いながらポテチを食べながらジュースを飲み、そのペットボトルとポテチの袋を床に放置。そしてそのままシャワーを浴び、そのままテレビを見ていると眠くなってきて、「片づけめんどくさい。明日でいいや。」と就寝。・・・「まあ1日くらい…」と思ってしまうのですが、しかし、この油断が、秩序が崩れ始める第1歩となります。

そして、次の日も同じことをしてしまうと、もう既に「出しっぱなし」が気にならなくなっています(-_-;)。1週間後には、「散らかり放題の立派な汚部屋」となり、1ヶ月後には「足の踏み場もないゴミ屋敷」になっています。

「部屋は住む人の心を映す鏡」と言われます。散らかっている部屋に住んでいる人の心は、恐らく散らかっています。「このくらいはまあいいか…。」という緩い自制心が通常化しています。そしてその ❝まあいいか❞ が積もり積もって習慣化してしまうと、気付かないうちに心の中は乱れ(散らかり)、グチャグチャ状態(汚部屋)になってしまうのです。

そうなると知能は低下し、判断力も低下し、やる気も低下してしまうでしょう。見事に ❝怠惰人間❞ の出来上がりです。

このような ❝怠惰マインドセット❞ で生活していれば、恐らく何をやるにしても「面倒くさい…」「また今度…」と考えて行動しない(できない)ので、「何をやってもうまくいかない…(+_+)。何をやっても中途半端…(+_+)。」なんてことになってしまうでしょう。

このように、「ちょっとした部屋の片づけの先延ばし」という ❝小事❞ が、「怠惰人間」「日常の全てにおけるパフォーマンスの低下」という ❝大事❞ に繋がるのです。

(ちなみに、結構ひどい話でしたが、恥ずかしながら大学時代の自分の話です(;一_一)。)

 

この私の例のように、「ちょっとしたこと(小事)」を軽視すると、「自分の成長を阻害するような ❝悪習慣❞ を身につけてしまう(大事)」ということに繋がってしまいます。

しかも、この ❝怠惰❞ というのは、成長・向上したい人にとってみれば 「身につけたくない習慣」の最上位にランクされるかもしれない ❝悪習慣❞ の1つです。

ですので、これは是非とも避けたいですし、既に習慣化されてしまっている場合は改善したいです。

 

そのためには、まず『「ちょっとくらいいいじゃないか」という ❝思考❞ から、「放ったらかし」「出しっぱなし」「やるべきことの先延ばし」という ❝行動❞ が生まれ、その ❝行動❞ が習慣化し、❝悪習慣❞ となってしまう。』ということを知ることが必要です。問題に気付くことができなければ、まさに問題に対して「放ったらかし」になってしまい、改善することができないからです。

そして、問題に気付き、改善したいと思った場合は、「放ったらかしにしない!」「出しっぱなしにしない!」「やるべきことを先延ばしにしない!」ということを、実際に行動に移す必要があります。もちろん、 ❝少しづつ❞ でOKです。何度も同じ話が出てきますが、まずは「ベイビーステップ」で良いですし、「一気に改善しよう!」とするよりも、「少しづつ積み重ねよう!」とする方が、結果的に近道である可能性が高いです。

どうしてかというと、積み重ねることで習慣化が起こるからです。仮に「一気に改善しよう!」としてその瞬間改善できたとしても、それは一時的なものであり、習慣化は起こらないのです。

 

ということで、『「ちょっとくらいいいじゃないか…」という ❝思考の積み重ね❞ 、そして「放ったらかし」「出しっぱなし」「やるべきことの先延ばし」という ❝行動の積み重ね❞ は、マイナスの積み重ね(逆積み重ね)であり、「怠惰習慣」を作ってしまうので、気をつけましょう。』ということでした。積み重ねの威力は強力なので、マイナスに働かせることにならないよう気を付けた方がいいと思います。

 

あと、その他の例も少し挙げてみます。

「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉がありますが(小さい頃よく聞いた^-^;)、これも「ちょっとくらい…」からスタートするということです。「ちょっとくらい…」でスタートし、「放ったらかし」にすることで、「(悪)習慣化」して、それがエスカレートしてしまう(大事になる)…ということを表した言葉でしょう。

「わかっちゃいるけどやめられない」という言葉が流行った時期もあったような気がしますが、「放ったらかし」「やるべきことの先延ばし」が習慣化している人の言葉なのかなぁと思います。とかいう私自身も昔は「わかっちゃいるけどやめられないぜ~」という類の言葉を結構発していたような気がします(;一_一)。今でもつい言葉に出てしまっているかもしれません。(気をつけねば^-^;)

また少し視点は違いますが、労働災害防止の経験則である「ハインリッヒの法則」という法則があります。それは「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の小さな異常が存在する」というもので、「小さな異常や軽微な事故を放置すると重大事故に繋がるので、それらを軽視してはいけない」という教えです。

 

このように、『小事が大事』という慣用句に関連する、「言葉」や「法則」や「考え方」は他にも数多く存在します。数多く存在するということは、それだけ重要な課題であるということです。

 

それでは、今日も最後に偉人の言葉です。

 

「大事は寄せ集められた小事によってなされる。」

ゴッホ(オランダの画家)

 

「小さなことでも見落とすな。ほんの少しの水漏れから、大きな船は沈んでしまう。」

ベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家・物理学者)

 

「大きな堤防も、蟻の穴から崩れる。」

朝鮮のことわざ

 

「小さな原因が、多大の悲しみを生むことがある。」

イギリスのことわざ

 

「小さな原因、大きな結果。」

フランスのことわざ