今日のテーマは 『 メンタルブロック 』 です。
メンタルブロックとは?
「メンタルブロック」とは、「無理だ…できない…など、否定的な思い込みによって築かれる精神的な壁のことであり、また、無理だ…できない…と自分を抑止する思考そのもののことです。
否定的な固定観念・否定的な先入観・否定的な決めつけ・偏見・・・などと言い替えることもできるでしょう。
なぜ「メンタルブロック」ができてしまうのかというと…
・育った環境(両親)や受けてきた教育(先生・コーチ)や周りの関わる人(友達)の影響
・自分が接してきた情報(テレビ、新聞などのメディア媒体)の影響
・自分自身の失敗体験による影響
などにより、「こうあるべきだ」「こうしないといけない」「こんなのは恥ずかしい」「これが普通だ」「これが常識だ」という意識・思考が何重にも積み重なってしまうからです。
その積み重ねにより、❝強靭な意識の壁❞ が構築されてしまうのです。
もちろん、 ❝強靭な意識❞ が自分にとってポジティブな影響を及ぼすのであれば素晴らしいですし、それならば何の問題もありません。
しかし、その意識がネガティブな ❝壁❞ になってしまうのであれば、その ❝壁❞ を少しずつでも壊していかなければなりません。
「メンタルブロック」を持ったままで、進化・成長しようとするのは、アクセルを吹かしながらブレーキを踏んでいるようなものです。それでは、なかなか前に進むことはできないでしょう。
日本人は控えめ
『「日本人は控えめな民族」と言われており、他の民族と比べて、個々に持っている「メンタルブロック」の数が多くて高いという傾向がある』と指摘する専門家の方もいらっしゃいます。
しかし「メンタルブロック」を持ったままだと、可能性の扉を開けることが困難になるのは間違いありません。
ですので、❝壁❞ があるのであれば、意識的にそれを壊していく必要があります。
「僕にはできない…」「私には無理だ…」と思うことがあったら、メンタルブロックを疑ってください。
考えることなく、無意識に、反射的にそう思ってしまったり、言ってしまったり、行動してしまったりする場合もすごく多いです。
ですので、まずは自分をよく観察して「メンタルブロック」の疑いがある思考・発言・行動を発見してみて下さい。
改善するためには、まずは気付かなければならないのです。
ゾウとノミ
動物園のゾウは鎖を引きちぎるパワーを持っていますが、非力な子供の頃に鎖につながれることで、鎖の範囲内でしか動くことができないと刷り込まれ、大人になってからも、鎖につながれると動くことを諦めます。
ノミは2mm程度の体で1メートルもジャンプすることができますが、高さ10cmのビンをかぶせられ、何度もそこに体をぶつけると、その後10cmしか飛ばなくなります。(高く飛ばないようにして芸をさせる ❝ノミのサーカス❞ がパリで行われています。)
これは正に「メンタルブロック」であり、このゾウやノミと同じように ❝思い込み❞ に縛られている人は多いです。
最初は夢や希望を追いかけていたとしても、年を重ねるごとに、色んな失敗経験をして何回もつまずいたり頭をぶつけたり、周りの人やメディアから色んな冷めた意見や後向きな意見を聞いて、影響されてしまっているのです。
しかし、人間はゾウやノミではありません。考える力があります。
「無理だ…」「ダメだ…」「できない…」「こんなものだ…」「これが常識だ…」「自分には関係ない」というような「メンタルブロック」をどんどん壊していきましょう!
錦織圭選手は、「日本人が世界のトップクラスになるなんて無理だ(=世間の常識)」と、恐らくほとんどの人が思っている中、純粋に1位になりたいと考え、その自分の考えに疑問を投げかけることをしなかったといいます。
錦織圭選手が世界のトップクラスに辿り着くことが出来た理由は色々あると思いますが、「メンタルブロックがなかった」ということも大きな要因の1つである、と言えるでしょう。
名言集
「垣根は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている。」
アリストテレス (古代ギリシアの哲学者)
「信じるのだ。こんなちっぽけな人間でも、やろうとする意志さえあれば、どんなことでもやれるということを。」
マクシム・ゴーリキー (ロシアの作家)
「できると思えば可能、できないと思えば不可能なのだ。」
ヘンリー・フォード (アメリカの実業家、フォード・モーターの創設者)
「無理だなんて絶対に口にするな。限界だと思っても、それは幻想に過ぎない。」
マイケル・ジョーダン (アメリカNBAのレジェンド、バスケットボールの神様と言われる)
「『君には無理だよ』という人の言うことを聞いてはいけない。」
マジック・ジョンソン (アメリカNBAのレジェンド、歴代最高のポイントガード・NBA史上最高のプレイヤーの1人と評される)