アンガーマネジメントとは

 

今日のテーマは 『 アンガーマネジメントとは』 です。

 

『アンガーマネジメント』とは、怒りの感情と上手につきあうための方法論で、心理教育や心理トレーニングとして体系化されたものです。

この、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムは、怒りを上手く分散させることができると、高い評価を受けているようです。

1970年代にアメリカで誕生した当初は、DV(ドメスティックバイオレンス)の加害者や、人種差別から暴力的行為を繰り返してしまう…などのマイノリティ(少数派)向けのトレーニングでしたが、だんだんと一般的に広まっていき、今では医師、弁護士、教師、大企業のエグゼクティブ、ビジネスパーソン、ハリウッドスター、スポーツ選手など、様々な人達のメンタルトレーニングにも使われています。

 

以前は気性が荒く、試合中にラケットを投げつけることがあたりまえだったという、プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーも、アンガーマネジメントを学んだ1人です。ジュニア時代、すぐに ❝キレる❞ 選手だったフェデラーは、ラケットを破壊したり、審判に楯突いたりするなどマナーが悪く、人気もありませんでした。しかし、1997年からアンガーマネジメントのレクチャーを受け始め、怒りの感情をコントロールできるようになり、それから強くなったと言われています。その後2004年には世界ランキング1位に登り詰め、今尚世界のトップに君臨しているスーパーレジェンドです。

また、現在、テニス界の悪童と言われ、大会ごとに何かと問題を起こしていると言っても過言ではないニック・キリオスも、2018年には「心理学者の元に通って、メンタルヘルスを改善しようとしている。」と、オーストラリア内外でカウンセリングを受けていることを明かしました。そして、2019年3月にタイトルを獲った時、「もがき苦しんでいる人や、そこから抜け出せないと思っている人にとっての例になればと思っている。僕ができるなら、できるだろう。」「僕は本当にどん底で、何をしたらいいのか分からなかった。でもこのような1週間があり、物事は変えることができると分かった。」と語っており、少しづつメンタル面の改善も見えてきています。「アンガーマネジメント」にも取り組んでいるのかもしれません。

そして、他のスポーツでも、世界最高峰のアメリカンフットボールリーグのNFLでは、ルーキー選手に対し「アンガーマネジメント」のプログラム受講を必須条件にしているそうです。選ばれしアスリートが激しくぶつかり合うNFLの選手は、選手生命が非常に短い(約4年)ので、その間に選手も球団もしっかり稼がなければならない…という理由です。些細なことでカッとなって反則プレーを犯しているようでは、あっけなく選手人生が終わってしまいかねないので、「一生分稼ぐために今プレーをしている」という目的を強烈に意識させ、エキサイトしそうになったら「お金を想像する」ようにトレーニングしているそうです。

あと、何年か前にタクシー運転手への暴行事件を起こしてしまった、サッカー元日本代表の前園真聖さんも「アンガーマネジメント」の受講生です。最近はバラエティ番組などに出演し、❝いじられキャラ❞ 的な感じになっていたりしますが、それは「アンガーマネジメント」を学んだ成果かもしれません。更に言うと、前園さんは「アンガーマネジメント・プログラム」のファシリテーター資格まで取得したそうです。

 

少し例を挙げましたが、これらはほんの1部であり、様々な分野や場所で「アンガーマネジメント・プログラム」は活用されています。

「アンガーマネジメント」はいわば「心の筋トレ」のようなものです。腕立てや腹筋を習慣的にやり続ければ、段々とできる回数が増えてくるように、「アンガーマネジメント」も、やり続ければ段々と成果が出てきます。

「怒りの感情をコントロールするのが苦手…(すぐにキレてしまう…)」という人は、「アンガーマネジメント」を学んで実践していくことで、「キレてしまう回数」を減少させていくことができると思います。

「キレる性格だから仕方がない…(-_-;)」と諦めることなく、まずはとりあえずでもいい(ベイビーステップでいい)ので、トレーニングに取り組んでみることをお勧めします。

 

(次回に続く)