スキル習得段階4ステップ

 

今日のテーマは 『スキル習得段階4ステップ』 です。

 

スキルを習得する時の流れは、『知る(知っているけどできない)』⇒『できる(意識すればできる)』⇒『慣れる(自動化するために何度も繰り返す)』⇒『自動化(無意識でもできる)』という感じだと思います。

テニスにおいても、スキルを習得するためには、上記の流れに沿って練習を積み重ねていく必要があります。

テニスは「オープンスキル(※1)」のスポーツですが、基本的なスキル(技術面)を習得する段階では、「クローズドスキル(※2)」的練習も必要です。

(※1 絶えず変化し、不安定で予測が不可能な状況の中で、自分で判断し、自分で創造していくスキル。外的要因によって左右される。テニス・サッカー・バスケ…etc)

(※2 変化が少なく、安定して予測が可能な状況の中で、自分のペースで行うスキル。外的要因に左右されにくい。陸上・水泳・体操…etc)

段階を考えつつ、両方をバランスよく練習していく必要があるでしょう。

では、スキルを習得する時の流れを、1つずつ簡単に解説していきます。

①『知る(知っているけどできない)』

これは、話を聞いたり本から学んだりして、「知識は入ったけど、まだ上手くできない」という段階で、例えば、フォアハンドストロークを打つ時の体の使い方やフォームを習って、実際打つ練習を始めました…というレベルです。

このレベルでの大切なポイントは、「できるようになるには時間がかかる、という想定をしておく」ということです。

一般的に、人はつい短期目線になってしまって、「すぐに出来るようになりたい」「早く成長したい」と考えがちなのですが、なかなかそうはいきません。

「脳の神経細胞は増える」の投稿でも説明しましたが、今まであまりしたことのない動きに関しては、その動きに対応するために必要な脳の神経細胞が少ないので、イメージ通りに体が動いてくれないのです。

このレベルでは、神経回路を増やすために、何度も何度も失敗して修正する過程を繰り返すことが必要です。ミス→フィードバック→ミス→フィードバック・・・・です。

テニスは特に難しいスポーツと言われていますので、このことを知って取り組むのと、知らずに取り組むのとでは、恐らく成果に大きな差がでるでしょう。

②『できる(意識すればできる)』

これは、何度も失敗して修正する過程(練習)を繰り返した結果、「ある程度できるようになった」という段階で、例えば、フォアハンドストロークが、意識をすればキレイにスイングでき、それなりにコントロールもできる…というレベルです。

このレベルでは、まだ自信があるわけではないですし、意識(インターナルフォーカス)を要します。でも、だんだんできるようになってきて、テニスをするのが楽しくなってくる段階でもあります。

③『慣れる(自動化するために何度も繰り返す)』

このステップはある意味非常に大切です。意外と多くの人が軽視するところだからです。結構、②の段階で満足して(できた!と思ってしまって)、その後の積み重ね練習をやらない人が多いです。

結局のところ、練習の最終目的の1つは「自動化すること(無意識的にできるようになること)」であり、「単発的に何回かできること」ではありません。

❝自動化❞ できてないものは、本番の試合ではあまり役に立たないのです。

「意識的にはできるようになった!今度は無意識的にできるようになろう!(無意識的に出来なければ意味がない)」という ❝思考(マインドセット)❞ を持って、更に練習に取り組むことで、❝自動化❞ に近づくことができます。

④『自動化(無意識でもできる)』

この「自動化(無意識でもできる)」という状態は、脳の中にその神経回路が定着したことを意味します。上手くいかなかった時に持っていた不快感や違和感が、ほぼなくなります。

ここまでくれば、実践練習や試合の中でも自然にそのスキルを発揮できるでしょう。

 

ということで、かなり大まかではありましたが、『スキル習得段階4ステップ』の説明でした。このような考え方を普段の練習の中で取り入れてみて下さい。

 

名言集

 

「ホームインするには、一塁、二塁、三塁とベースを踏んでいかなくてはならない。」

ベーブ・ルース (アメリカベースボール界のレジェンド)

 

「人生に起こるさまざまな出来事…。それは、子供が足し算・引き算から学び始め、段階を踏んで、難しい問題に取り組んでいくカリキュラムのようなものです。
問題の取り組み方を正しく学び、知恵を積み重ねていくことができれば、どんな難問でも解決する力にしていけるはずです。」

ジェームズ・アレン (イギリスの思想家・著述家)